第69巻 野菜が危うい 美味しんぼ探偵団 by ぐるラビ
美食探偵団 > 食の安全を考える > 第69巻 野菜が危うい にいます。 第69巻 野菜が危うい山岡とゆう子が栗田ゆう子の実家に来ていると、農家の移動販売車が野菜を売りに来た。早速、山岡とゆう子が見に行く。自家製の夏大根やキュウリその他農業仲間で作った野菜を吉山父娘が直売していた。安全で美味しいものを作っても流通経路に乗せてもらえないというのが直売の理由だという。娘は、曲がったキュウリを例に、真っ直ぐなキュウリのように外観にばかりこだわる事は、農薬や除草剤を過剰に使用する事につながる、だから自分達は外観にこだわらない自然第一という方針なのだと説明し、山岡達は共感する。 そこへ町内のおばさん達が虫食いキャベツを持って、虫食いのキャベツなんて不潔だと文句を言いに来た。娘が、虫が食うのはキャベツが安全で美味しい証拠だ、農薬まみれのキャベツは危険だし美味しくないから虫が食わないんだ。と反論す ると。おばさん達は、町内会でこの連中の商売を禁止させると言いながら帰ろうとしたが、山岡が引き止める。そしておばさん達に曲がったキュウリはどう思うか聞くと、おばさんは、曲がっているし大きさも不ぞろいしかも表面に粉を吹いているからきたならしいと答えた。山岡は、おばさんたちと吉山父娘を栗田の家に招き、野菜の基本を教えるためキュウリのぬか漬けの食べ比べをする。市販のキュウリのぬか漬けと、ゆう子の祖母が吉山の移動販売で買った曲がったキュウリで漬けたぬか漬けとでは、祖母が漬けたほうが美味しいとはっきりと違いがわかった。これは漬け方の差ではなくキュウリの品種が違うからだ、昔からある「四葉(スウヨウ)」は見た目が悪く多くの消費者が嫌うので現在は「ブルームレス」が主流だが味や安全性は二の次であると山岡は説明した。納得したおばさん達も反省する。しかし、野菜の持つ危険性は農薬だけではないと吉山さんは言い出す。 吉山父娘が野菜に含まれている発ガン性物質硝酸態窒素が重大な問題だと話しているところへ、山岡の義理の兄の誠一家がやって来る。国際テレビの料理コンテストの地区代表にしずかが選ばた。21世紀の食生活を豊かにする料理がテーマでしずかは食糧難のことを考えトウモロコシの料理を作り代表に選ばれたのだ。そして今度は全国大会で六位までに入賞すると、親子でヨーロッパに行くことができる、誠はその入賞賞品ヨーロッパ旅行を親子三人で新婚旅行にしようと一生懸命で山岡に料理を考えろと言うのだった。そこへ大柱永一と孫の真二が家庭菜園で取れた野菜を届けに来た。持ってきたホウレンソウは農薬を使っていない若いホウレンソウだからサラダで食べられる、シュウ酸が含まれていてその害が心配されるが食べ過ぎなければ問題ないと話す大柱さん達に 、吉山父娘は肥料をたっぷり使ったホウレンソウは危ないと指摘した。すると真二がわれわれがが素人だからけなして、自分達の野菜を売るのだろう、と言い争いになる。山岡は硝酸態窒素のこと、しずかのコンテスト料理を一度に解決するため大柱の菜園へ皆を誘った。山岡が大柱の菜園のホウレンソウには多量の硝酸態窒素が含まれていることを調べ、その硝酸態窒素は体内でニトロソアミンという強力な発ガン性物質を作ることや中毒症状を起こすこと、そして大柱のホウレンソに含まれる硝酸態窒素が量が多いため僅かな量を食べただけでWHOが決めた安全基準値を超えてしまうことを説明する。さらに窒素肥料の与えすぎが原因だと吉山父娘が付け加え、季節外れの野菜を食べない、肥料は必要以上に与えない、生で食べない等対策を話す。形より中味を大事にする事を目指している吉山父娘を見てしずかは硝酸態窒素が含まれていない吉山さんたちの作る野菜で野菜サラダを作り全国大会に挑戦することを決める。 |
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