第33巻 包丁のない家庭 美味しんぼ探偵団 by ぐるラビ
美食探偵団 > 食の安全を考える > 第33巻 包丁のない家庭 にいます。 第33巻 包丁のない家庭最近の若い主婦は外食や調理済みの食品を買ってくることが多くなり、家で調理する必要がないから包丁が姿を消す、これは日本の食文化の危機であるという山岡の記事を読んで、これは女性蔑視の思想だと購読者から投書があった。谷村はこの問題について色々な意見を持っている人たちを集めて座談会を開くから、山岡とゆう子にも参加するようにと話す。 座談会当日、女性は家事から解放されるべきだという意見や、男子厨房に入らず、料理は女がすべきだという意見などが飛び交う。山岡は、皆の意見を聞いたあと、あの記事は字数が制限されていて大切なことを書けなかった、その大事なことを説明するからついてきてくれ、と言って立ち上がる。 山岡の案内で、一行は、板山のレストランで刻み野菜を二種類食べる。市販の刻み野菜と今シェフが刻んだばか りの野菜。市販の刻み野菜は水っぽく、味が薄いことに皆驚く。逆に、野菜炒めは市販のものを使うとベシャベシャになっていることが分かる。 次に一行は、トンカツ屋でつけあわせの刻みキャベツを食べる。歯ごたえは良いが味も香りも薄い。山岡は、その理由は一旦刻んだキャベツを水に漬けているからだと話す。水に漬けた野菜や市販の刻み野菜はシャキシャキしているがそれはキャベツの大事な汁の代わりに水が入ってきているのだと山岡は続ける。つまり、このキャベツは大事な栄養が抜かれたキャベツの残骸であるから、包丁を使わずに市販の刻み野菜を買うということは味も栄養もない野菜を食べるということなのだと山岡は力説する。 座談会の参加者たちは山岡の話を聞いて、本物で安全な食べ物を食べようと思ったら、他人まかせでは駄目だと結論に至るのだった。 |
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