第66巻 真心に応える食品 美味しんぼ探偵団 by ぐるラビ
美食探偵団 > 食の安全を考える > 第66巻 真心に応える食品 にいます。 第66巻 真心に応える食品富井副部長は、妻に頼まれ黒酢健康法と称して『某銘加』製の高級・黒酢を文化部員に売りつけようとした。1割5分引きのお得な価格で売ろうとしたが、うっかり富井の奥さんが3割でまとめ買いをしていることを口を滑らせてしまい、部員は買う気が失せてしまった。そんな話しを聞いた山岡は、その富井の奥さんが大量買いした黒酢は、鹿児島で見学した本物の黒酢とは違うのではと心配する。後日、富井副部長は小泉局長に呼ばれ、化学調味料のことをうまみ調味料と言いかえていることに気づかず天然の調味料と混同した記事を書いてしまったことを非難される。富井副部長は、「化学調味料」と「うま味調味料」とは言葉があいまいで、勘違いしてしまったのだと嘆き、山岡はある会社のサトウキビを使った広告は消費者に誤解を与えるものだったと話した。そんな 話しをしていた所へ富井の妻から電話が入る。富井副部長の販売していた黒酢が本物の黒酢ではなかったのだという。本来、いい黒酢は1年以上かけて熟成させるが、今回富井の奥さんが購入したものは、たったひと月位で作ってしまう粗悪品である事が分かり、奥さんの所へ返金の電話が殺到しているという。富井副部長は日本人が信じられなくなったと落ち込む。短気促成の酢もうまみ調味料も法律的には何も違反していないのだが、一番大事な人間の真心に背いているのだった。富井副部長を元気づけようと山岡は、真心を見せるため、「飯尾醸造」へ米酢作りの見学に富井副部長を連れ出した。そこで富井の奥さんが買ったような黒酢は、米を原料にした酢ではなく、醸造用アルコールを使って作った、いわば偽物なのだと山岡が説明した。材料米の土地から考えた本物の米酢の製造過程を知り、また子供の栄養についても考えている飯尾の姿勢を見た富井副部長は、日本人に対する信用を取り戻す。 |
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