第35巻 低塩の害!? 美味しんぼ探偵団 by ぐるラビ
美食探偵団 > 食の安全を考える > 第35巻 低塩の害!? にいます。 第35巻 低塩の害!?富井が自宅から持ってきた弁当の梅干しにカビがはえている。富井は同じ弁当を奥さんにも作っていたが、奥さんの弁当の梅干しにもやはりカビがはえていて、奥さんは愛情が足りないせいだと激怒している様子である。梅干しには防腐作用こそあれ、腐るなんてと富井は泣く。 山岡たちが外を歩きながら、梅干しの話で口論していると中松警部に出会う。中松は梅干しが大の苦手だと話す。梅干しは酸っぱいし、塩分が高いから高血圧気味の中松は、梅干しは食べないのだという。これを聞いて山岡は、富井の梅干しにカビがはえた原因に思い当たる。 山岡たちは、板山のデパートの漬物売場へ梅干しを試食しに行く。その一行には、富井はもちろん、山岡が歌子を持ち出して無理やりつれてきた中松もいる。 一番初めに食べたのは、梅漬けと書かれた梅干である 。その梅干は、酸っぱくもしょっぱくもない。次に、食べたのは、一番値段が高い梅干で、酸っぱくて、塩分もしっかりとついている。山岡は、今食べたものが、昔ながらの伝統的な梅干だと話す。 一方、最初に食べた梅干は、低塩梅漬けと呼ばれるもので、いったん塩漬けした梅を水にさらして塩分を抜いたものだと山岡は話す。もちろんそれにより塩分は抜けるが、すっぱみの成分クエン酸も梅肉エキスも抜けてしまい、味が抜けてしまうので化学調味料で味を補っているのだと山岡は解説する。そして、塩が抜けるのから保存性も悪いのでパッケージの中にアルコールを加えるため、一度袋を開けてしまえば冷蔵庫で保存しないとカビがはえると解説する。富井の弁当の中の梅干しにはえたカビの原因は、この低塩梅干しを使っていたからだと皆納得する。自分たちは、低塩ということにとらわれて、大事なものを見落としていたと一同反省するのだった。 |
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