第14巻 レモンと健康 美味しんぼ探偵団 by ぐるラビ
美食探偵団 > 食の安全を考える > 第14巻 レモンと健康 にいます。 第14巻 レモンと健康丹沢にハイキングに行った山岡たち。豊かな自然を前に被写体を求め颯爽と山中を歩き回るカメラマン荒川について行こうとする女子社員3人だが、全くの足手まといとなり、荒川の体力の凄さに感服する。自分たちの体力がないことを気にする栗田、田畑、典子は体力増強プランを練った。昼休みになると三人そろって何処かへ出かける。富井は雑誌で女社員に嫌われる管理職は管理職としての能力がない、判定の方法として女子社員を昼食へ誘ってみるべし、という記事を読んで栗田らに昼食をごちそうするとまで言って誘うがさっぱり応じない。落ち込む富井を連れて谷村、山岡が昼食を食べに行くためタクシーに乗り込んだが、皇居のお堀の回りを通り掛かったとき、栗田たちがジョギングウェアに身を包み、レモンをかじりながら走っているのを見た。山岡たちはタク シーで先回りして栗田らを待つ。富井を悲しませた罰を与えよう、と待ち伏せていた山岡は息を切らしながら走ってきた栗田たちを前に「足腰を鍛え鍛えて癌で死に」という川柳を皮肉っぽく詠んだ。失礼ね、私たちは体力づくりにはげんでるのに・・・と栗田たちはムッとする。こんな排気ガスだらけのところで走って身体に本当に良いはずがない。しかも栗田たちがかじっていたレモンはアメリカから輸入されたものだ、船で運ばれる輸入レモンにはカビを防ぐ為にOPPという防カビ剤が塗ってあるという。日本は発ガン性があるためこの薬の使用を禁止しているが、アメリカとの貿易摩擦の緩和のために国民の健康を犠牲にしてまでOPPのついたレモンを輸入しているのだ。山岡の言葉に、栗田たちは自分たちのしていた行動を振り返るとやるせない気持ちになり、レモンを捨て走るのを止めた。 |
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