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にごりワイン にいます。
にごりワイン
ワインにも「にごり酒」あります。
にごりワインは、その名が示すとおりワインの製造過程で発酵途中の「もろみ(甘さが残った)」を濾過しない瓶詰めされたものです。
瓶中に残る果実繊維や酵母、酒石酸などによりアルコール感を低減させワインの苦手な方も美味しく楽しめる味わいが特徴といえます。
特に秋の新酒の時期に楽しまれていますが、最近では「ブドウ(葡萄)」に限らず「梅」「ブルーベリー」などのフルーツを原料として作られるものも増えてきています。
ちなみにぐるラビも、かつてオーストリア(ウィーン)を旅行していたときに、グリンツィング(Grinzing)というウィーンの街からほど近いところで、ホイリゲ(新酒:フランスのボージョレ・ヌーボーのようなもの)を飲みにいったことがあります。
そのときに出会った「シュトゥルム(Sturm)」という、まさにブドウが発酵している最中の「にごり酒」を赤・白、両方飲む機会がありました。
このシュトゥルムは、まさに発酵中のブドウジュースといったような感じで、クラッシュされたブドウ汁から非常に細かい泡(微炭酸)が沸き立っている飲み物だったと記憶しています。
味は生のブドウを液体にしたようにフルーティで甘く、微炭酸がさっぱりとした飲み心地を与えており、とても飲みやすく、美味しいものだったことを覚えています。
当時は、あまりお酒になじみがない頃だったので、メインのホイリゲより美味しくいただけました。
ちなみに、確かシュトゥルムは酵母が生きているので、飲みすぎるとお腹をこわすということから、一人一杯づつ(赤・白なら2杯)という制限が設けられていたように思います。(現地語だったので少々不安・・・。)
シュトゥルムとは発酵途中のワイン。
ワインは葡萄を収穫して Traubensaft/トラウベンザフト(葡萄ジュース)⇒Most/モスト(発酵前の葡萄ジュース)⇒4週間寝かせてSturm/シュトゥルム ⇒1〜2ヶ月寝かせてHeurige/ホイリゲ(新酒のワイン)となります。
(
こにくのオーストリアの街角から)
ウィーンのホイリゲ(Heurige)
「当年産」を意味するホイリゲという言葉は、新酒のワインと、この新酒を供する居酒屋をも意味します。
「ゲンマ・ツム・ホイリゲン(ホイリゲへ行こう)!」という呼びかけは、快適なひとときへの誘いです。
ウィーンのホイリゲ地帯は市内にありますが、ブドウ畑が多く、牧歌的な風景が広がっています。
こうしたホイリゲ村の細い裏通りでは、昔ながらの愛らしいホイリゲが、発見されるのを待っています。
ドナウ川からヌスドルフ、カーレンベルクの丘陵地帯に続くグリンツィンク、ハイリゲンシュタット、ヌスベルクなどは、既に知名度の高いホイリゲ村です。
シーヴェリンクは、ウィーンで最もロマンチックなホイリゲ村に数えられます。
更にノイシュティフト、サルマンスドルフなどにも、快適でリラックスした「古き良き」ホイリゲの雰囲気が生き続けています。
ウィーン最大のワイン生産地シュタマースドルフと隣接するシュトレーバースドルフは、ビザムベルクに続く丘陵地帯にあり、絵画的な風景が広がっています。
ここから近いイエドラースドルフには、昔ながらの伝統的なホイリゲが多く、ビュッフェの品数は多くありませんが、最高の味を提供しています。
同様に土地っ子のためのホイリゲが多いのは、庶民的なオッタークリンク、ウィーン南端マウアー地区のブーシェンシャンク、そしてラーアーベルクに続くオーバーラーなど。
ここでは、ワインの味とともに瞑想に浸ることもできます。
出典参考: ウィーンのホイリゲ
酒精強化ワイン >>
フレーバードワイン >>
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