クリュ・デュ・ボジョレー (Crus Du Beaujolais)  ワイン探偵団 by ぐるラビ

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クリュ・デュ・ボジョレー (Crus Du Beaujolais)

クリュ・デュ・ボジョレー (Crus Du Beaujolais)

ボジョレー地区のワインはヌーボーだけではありません。

熟成させたほうが美味しくなるワインももちろんあります。
これら熟成タイプのボジョレーワインは、北部にある10の村(以下参照)のみで造られ、「クリュ(特級)・ボジョレー」と呼ばれ、ボジョレーワインの中でもハイクラスなワインとなっています。
これらクリュ・ボジョレーは、ワイン法により生産された村名で販売することができますが、単純なボジョレーワインとして地域名で出荷されたりもするそうです。

  • サン・タムール
  • シェナス/シェナ(Che'nas)
  • ジュリエナス/ジュリエナ(Julie'nas)
  • シルーブル(Chiroubles)
  • ブルイィ(Brouilly)
  • コート・ド・ブルイィ(Co^te de Brouilly)
  • モルゴン(Morgon)
  • レニエ(Re'gnie')
  • ムラン・ナ・ヴァン(Moulin a` Vent)
  • フルリ(Fleurie)

CRUS DU BEAUJOLAIS(ボジョレーワインの10村)
以下に サントリーワインのホームページにあったクリュ・デュ・ボジョレー10の村の特長をご紹介します。

 サンタムール(St. Amour)  シェナス(Che'nas)
クリュ・デュ・ボジョレーの中で最北に位置するこの村の名は、「愛の聖人」という意味。大昔にサン・モーリスの地にやって来たローマ兵アムールの名前に由来しています。ここでは甘やかな香りのする、生き生きとしてフレッシュな早飲みタイプのもの、チェリーやスパイスが香るフルボディな熟成タイプの2つのワインがつくりだされています。 クリュ・デュ・ボジョレーの中で最も小さいこの村は、かつて丘一面がシェナ(樫)で覆われた森だったことからその名がつきました。また、ルイ13世のお気に入りのワインを生み出していたというエピソードも。そのガーネットがかった深いルビーレッドのワインは“花束がビロードのバスケットの中に入っている” と表現されています。
 ジュリエナス(Julie'nas)  シルーブル(Chiroubles)
「ジュリアスシーザー」に由来して名付けられた「ジュリエナ」。この村がクリュ・デュ・ボジョレーとなったのは、1938年のこと。歴史は古く、2000年以上前からブドウ畑があり、ボジョレーとして最初にブドウを栽培した場所でもありました。ガロ・ローマン時代には、傾斜地でブドウの木を栽培していたと言われています。 クリュ・デュ・ボジョレーの中で最も標高の高い場所に位置する村、シルーブル。この地でつくられるワインは、透明感のあるフルーティな味わいから、ボジョレーの中で最も女性らしいと言われています。文献によると、17世紀からシルーブルの教区ではブドウの栽培が行われていたということです。
 ブルイィ(Brouilly)  コート・ド・ブルイィ(Co^te de Brouilly)
クリュ・デュ・ボジョレーの中で最も広く、生産量も多い村。中でも肥沃でない、乾燥した花崗岩が織りなす畑でつくられたワインのみ「ブルーイィ」を名乗れます。2つのタイプのワインがつくられており、ひとつは若いブドウのしなやかさを活かしたワイン。もうひとつは、古い木から収穫する実を使った、数年の熟成ののちに楽しむワインです。 クリュ・デュ・ボジョレーの南端、ブルーイィ地区の中程に標高500mほどの山があり、そのふもとをとりまく畑が、コート・ド・ブルーイィを名乗っています。「コート」はフランス語で「斜面」を意味し、その名の通り標高約280〜450mの間の斜面にブドウの木が植えられています。そのはじまりは、4〜5 世紀頃にまでさかのぼると言われています。
 モルゴン(Morgon)  レニエ(Re'gnie')
ブルゴーニュとボジョレーの魅力を併せ持つと言われるモルゴン。村の名は、ヴィリエ・モルゴン村に由来しています。クリュ・デュ・ボジョレーの中でも長期熟成タイプのワインに力を入れている地域です。この村の地質は、もろい結晶片岩をもつ花崗岩。力強さと繊細さを持ち合わせたブドウ栽培に適しています。 レニエがクリュ・デュ・ボジョレーに仲間入りしたのは、1988年のこと。クリュ・デュ・ボジョレーの中で、最も若いクリュということになります。20世紀初頭に発見された、ガロ・ローマン時代の家屋の遺跡からは、シーザーの時代にはすでにレニエ・デュレット村の傾斜地で、ブドウが栽培されていたことが明らかになりました。
 ムラン・ナ・ヴァン(Moulin a` Vent)  フルリ(Fleurie)
15世紀、粉碾きのための風車(ムーラン・ナ・ヴァン)がボジョレー各地の丘に建設されました。その中で、唯一風化を逃れた風車が、ロマネッシュ・トランの丘の風車でした。この逸話にちなんで、村の名前がつけられています。この地域の土の大部分は、砂質の花崗岩。酸性で、水はけが良いため、ブドウの栽培に非常に適していると言われます。 1572年から素晴らしいワインが作られていた、と記録されるフルーリー。17世紀中頃には、パリにワインを贈る特権を授けられていた3教区のひとつにも数えられていました。1866年にはこの地の裕福な家族が教会を建て、ブドウ畑を守ったというエピソードもあります。大きな水晶を含む花崗岩、という独特の土がワインの味わいに差をつけています。

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