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第四の使徒 にいます。
【特集】神の雫:第四の使徒 シャトー・ラフフール(1994年)
「神の雫」が従える「十二使徒」。
第四のワイン、「第四の使途」がついに明らかになりました。
ボルドー地方 ポムロール地区 (格付制度なし)
シャトー・ラフフール 1994年
Chateau Lafleur '94
ル・パンに並ぶポムロルの銘醸、シャトー・ラフルールは、年産わずか1200本程度。その希少性と、カベルネ・フランの比率が高いことで知られるシャトー。
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神咲豊多香氏の残した遺言状に記された記述がこちら!
私は5月の晴れ渡った空の下にいる。
そこは大樹の下で優しく陽を遮る影に守られながら光り輝く庭園を眺めていた私は、ふと、携えていた一冊の古い本を繙(ひもと)いた。
まだあげ染めし前髪の 林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは
薄紅(うすくれない)の秋の実に 人こひ初めしはじめなり
わがこころなきためいきの
その髪の毛にかかるとき たのしき恋の盃を
君が情けに酌(く)みしかな
林檎畠(りんごばたけ)の樹(こ)の下に
おのづからなる細道は
誰(た)が踏みそめしかたみぞと
問いたまふこそこひしけれ
≪「初恋」島崎藤村≫
私はゆっくりと立ち上がり、そらんじたその詩を口ずさみながら、花咲く庭園をそぞろ歩く。
遠い記憶の中で甘く微笑む少女を想いながら。
芽吹く青葉の香りと足元から立ちのぼる雨上がりの土の香りに酔いしれて・・・
いつの間にか私は庭園の直中(ただなか)に佇んでいた。
紅色、桜色、赤紫・・・、そして白妙(しろたえ)の鮮烈な花のハーモニー。
私はその中から赤紫の一輪をそっと摘みとり、いつか少女とともにそうしたように蜜腺(みつせん)を吸った。
混じり気のない透明な仄(ほの)かな、そして自ら語ろうとしない無口な甘さが記憶の中の少女の微笑みと甘い口づけに寂(しず)かに連なっていく。
そのワインは、初恋の人に似ている。
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